教えて、間代さん!サ責のお悩み相談室|vol.07

サービス提供責任者(サ責)の仕事には、
日々の業務の中で「こんな時どうしたらいいのだろう」と迷う場面がたくさんあります。
このコラムでは、HTCが支援する訪問介護事業所のサ責さんから寄せられた実際のお悩みをもとに、
20年以上にわたり現場を支えてきた間代みずほさんの考え方をご紹介します。
正解をお伝えするのではなく、一緒に考えるためのヒントをお届けできれば幸いです。
※間代みずほさんは、サービス提供責任者の実務書『サ責があなたに贈る本』の著者です。
プロフィールはこちら。
今回のサ責さんのお悩み
担当者会議に参加しても、いつもケアマネジャーさんの話を聞いて終わってしまいます。
「サ責として何か伝えたい」と思うのですが、何を話せばいいのか分からず、結局ほとんど発言できないこともあります。
担当者会議で、サ責はどんなことを確認したり、伝えたりすればよいのでしょうか。

担当者会議に参加すると、「ケアマネジャーさんが進めてくれるから、聞いていればいいのかな」と思ってしまうこともあるかもしれません。
担当者会議は、ただケアプランの内容を確認するためだけの場ではありません。
ご利用者さんやご家族、ケアマネジャー、各サービスの担当者が集まり、ご利用者さんの生活を支えるために、それぞれが持っている情報を共有する大切な場です。
そして、訪問介護の現場に一番近いところにいるサ責だからこそ、伝えられることがあります。
たとえば、
「最近、着替えに少し時間がかかるようになった」
「以前はヘルパーさんが行っていたことを、最近はご自身でやろうとされている」
「訪問したときに、食事が残っていることが増えた」
など、日々のサービスの中でヘルパーさんが気づいた変化です。
一つひとつは小さなことに見えても、ご利用者さんの生活や心身の状態を考えるうえで大切な情報になることがあります。
日頃からヘルパーさんの報告に目を通し、担当者会議の前に、現場で気づいたことを整理しておきましょう。
そして担当者会議では、
・今、ご利用者さんがどのような状態なのか
・訪問介護ではどのような支援をしているのか
・サービスの中でどんな変化が見えているのか
を伝えていきます。
担当者会議では、ご利用者さんやご家族がどうしたいと思っているのかを確認することも大切です。
また、他のサービスの担当者から、「デイサービスではこんな様子です」「リハビリではここまでできています」といった情報が出てくることもあります。
訪問介護だけを見ていては分からなかったご利用者さんの姿が見えてくるかもしれません。そこで得た情報を、今度は訪問介護の支援に生かしていきます。
そして、担当者会議で決まったことは、実際に訪問するヘルパーさんにもきちんと伝えることが大切です。
・援助目標は何か
・どのようなサービスを行うのか
・どのような手順で行うのか
・他のサービスとはどのように連携していくのか
担当者会議で決まったことも含めて共有し、ヘルパーさんが同じ方向を向いて支援できるようにします。
担当者会議で「何か立派なことを言わなければ」と考える必要はありません。
サ責が持っていくのは、現場で見えているご利用者さんの姿です。
そして、他の人が持っている情報を受け取り、訪問介護の支援につなげていく。
担当者会議は、サ責が一人で答えを出す場ではなく、みんなで情報を持ち寄り、ご利用者さんにとってよりよい支援を考える場です。
「何を話そう」と迷ったときは、「現場で今、何が見えているだろう?」そこから整理してみてください。
担当者会議でサ責が伝えるべきことが見えてくると思います。

担当者会議の前に整理しておきたいこと
- ご利用者さんの現在の様子・変化
- 現在行っている支援の内容
- ヘルパーさんから気になる報告はないか
- ご本人・ご家族の希望
- 他職種に確認・相談したいこと
大切なのは、「何か立派なことを話さなければ」と構えすぎないこと。
現場で見えているご利用者さんの姿を伝え、他職種の情報も受け取って、よりよい支援につなげていきましょう。
サ責に求められる役割や責任について改めて確認したい方は、実務書『サ責があなたに贈る本』もぜひ参考にしてみてください。
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