教えて、間代さん!サ責のお悩み相談室|vol.06

サービス提供責任者(サ責)の仕事には、
日々の業務の中で「こんな時どうしたらいいのだろう」と迷う場面がたくさんあります。
このコラムでは、HTCが支援する訪問介護事業所のサ責さんから寄せられた実際のお悩みをもとに、
20年以上にわたり現場を支えてきた間代みずほさんの考え方をご紹介します。
正解をお伝えするのではなく、一緒に考えるためのヒントをお届けできれば幸いです。
※間代みずほさんは、サービス提供責任者の実務書『サ責があなたに贈る本』の著者です。
プロフィールはこちら。
今回のサ責さんのお悩み
ケアマネジャーさんから新規のサービス依頼がありました。
サービス内容は対応できそうなのですが、ご希望の曜日・時間に入れるヘルパーさんがいません。
「その時間は難しいです」とお断りするしかないのでしょうか。
ご利用者さんの希望も大切にしたいし、無理な調整をしてヘルパーさんに負担をかけるわけにもいかない……。
こんなとき、サ責はどのように対応したらよいでしょうか。

新規の依頼をいただいたとき、
「サービス内容は対応できる。でも、希望された時間にはヘルパーさんがいない」
ということはありますよね。
そんなとき、すぐに「その時間は無理なので、お受けできません」と判断するのではなく、まずは調整できる余地がないかを考えてみてほしいと思います。
たとえば、希望時間が10時だったとします。
10時にはヘルパーさんがいなくても、9時30分なら入れるかもしれません
あるいは、10時30分なら調整できることもあります
そこで、ケアマネジャーさんに
「10時のご希望ですが、30分ほど前後することは可能でしょうか?」
と確認してみます。
ご利用者さんの生活や他のサービスとの兼ね合いで、どうしてもその時間でなければならない場合もありますが、少し時間をずらしても問題がない場合もあります。
「希望時間に入れるか・入れないか」だけで判断せず、なぜその時間を希望されているのかを確認することが大切です。
たとえば、デイサービスへ出かける前の更衣や排泄介助であれば、時間を大きくずらすことは難しいでしょう。食事や服薬など、生活のリズムに合わせる必要がある支援もあります。
一方で、掃除などの生活援助であれば、ご利用者さんの生活に支障がない範囲で、時間を調整できる場合もあります。
まず、その時間でなければならない理由を知る。
そのうえで、どこまでなら調整できるのかをケアマネジャーさんと相談してみてください。
もちろん、ご利用者さんの希望に合わせるために、無理にヘルパーさんを動かせばいいということではありません。一人のヘルパーさんに負担が偏ったり、前後の訪問に無理が生じたりすれば、安定したサービスを続けることが難しくなります。
サ責が考えるのは、
「何とかして、この時間にヘルパーさんを入れなければ」
ということではありません。
ご利用者さんに必要な支援と、事業所として継続できるサービス。
その両方を見ながら調整していくことが大切です。
時間を少しずらす
曜日を変えられないか相談する
サービス内容や必要な時間を改めて確認する
このように一つの条件だけを見るのではなく、いくつかの可能性を考えてみます。
それでも調整が難しければ、そのときはケアマネジャーさんに状況をきちんと伝え、別の方法を一緒に考えていきます。
新規依頼を受けたとき、最初に提示された条件だけを見て「できる・できない」を決めてしまうと、本当は調整できたはずのサービスまで、「できない」と判断してしまうことがあります。
「できません」で終わらせる前に、「どこなら調整できるだろう」と考えてみる。
ご利用者さんに必要な支援を実現するために、ケアマネジャーさんやヘルパーさんと調整していくことも、サ責の大切な役割だと思います。

希望時間にヘルパーさんが入れないときに確認したいこと
- なぜその時間を希望しているのか確認する
- 時間を前後できないか相談する
- 曜日やサービス内容も含めて調整できるか考える
- ヘルパーさんに無理のない調整になっているか確認する
- 難しい場合は、ケアマネジャーと別の方法を考える
大切なのは、希望時間に入れないからと、すぐに「できません」で終わらせないこと。
ご利用者さんに必要な支援と、事業所としてできることの両方を見ながら、調整できる方法を探してみましょう。
サ責に求められる役割や責任について改めて確認したい方は、実務書『サ責があなたに贈る本』もぜひ参考にしてみてください。
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