介護業界の新しい風「Sun-Land-Sun(サン・ランド・サン)Uターンプロジェクト」について
こんにちは、中込です。
”ザンショがあついザンショ!”(すみません言いたかった)
みなさん、体調など崩されていませんか?
僕はというと……
最近、沖縄に足繁く通っていて、すっかり日焼けしております!
いえいえ、バカンスなんて生優しい理由じゃ、ございませんよ。
僕が頻繁に沖縄へ足を運んでいる理由──
それが、今日ご紹介したいプロジェクト、
「Sun-Land-Sun(サン・ランド・サン)Uターンプロジェクト」です。
このプロジェクトは、
沖縄出身で、現在は愛知県でナーシングホームを運営している
高宮城浩之さんが立ち上げた、
介護業界の人材不足と、沖縄の地域課題に向き合う新たな取り組みです。

沖縄の若者が、愛知県で安心して学び、働き、経験を積んで、
また沖縄に戻ることもできる。
Uターン支援を通して、
介護の未来と地域の若者の希望をつなぐプロジェクトです。
HTCもこの活動を全面的に応援しており、
その一環で、僕自身の沖縄通いが続いているワケですww
高宮城さんと一緒に、
介護業界に新しい風を吹き込むことができたらと、
奮闘しているところです。

1.背景にある、沖縄の若者のリアル
沖縄は、
全国でもっとも出生率が高く、若者が多い地域です。
でもその一方で、
離婚率・非正規雇用率・子どもの相対的貧困率・10代の失業率も全国1位。
若年世帯の生活基盤が不安定で、
若い働き手が貧困から抜け出せない──
そんな現状があります。
このプロジェクトは、
そんな若者たちが一歩踏み出せるよう、
「第一歩のハードル」を限りなく低く設計しているのが特長です。
2.「まずは1週間」から始められる短期就労体験
沖縄の若者が、
夏休みなどの長期休暇を利用して
愛知県の介護施設で1週間の短期就労を体験できます。
実際の職場の雰囲気を体感してから就職を検討できるので、
お互いのミスマッチを防ぐ意味でもとても有意義です。
しかも、旅費・交通費はプロジェクトが支給。
滞在中の寮も完備されており
経済的な不安を抱えずにチャレンジできます。
さらに、正式に就労を希望した場合には
入社後2ヶ月目まで、給与とは別に月5万円の支援金が支給されるという、
手厚いサポート体制です。
3. 働きながら、無理なく資格取得ができる仕組み
就労1ヶ月目以降には
働きながら、認知症基礎研修を並行して受講できます。
さらに半年後には
勤務先の施設内で、夜間に初任者研修を受けられる仕組みです。
初任者研修は実技が中心なので、
通常は土日に通学したり、
仕事を休んだりして時間を確保する必要があります。
その点、平日夜に職場内で完結できるこの仕組みは、
介護職の志望者にとって本当にありがたい工夫だと思います。
「ここまでしてくれるの?」
と驚かれる方もいるかもしれませんが、
実は介護業界では、
人材確保のために
求人広告・紹介料・派遣費用など多額のコストがかかっています。
つまりこのプロジェクトは、
慈善事業ではなく、現実的な人材確保の新しいモデルだと僕は考えています。
4.介護を子どもたちに伝える「スイーツ・kaigo・キャラバン」
プロジェクトを継続し、未来につなげていくためには、
そもそも介護に関心を持つ若者を増やすことが必要です。
その一歩として始めたのが、「スイーツ・kaigo・キャラバン」。

沖縄の児童養護施設を訪問し、
ドーナツやアイスなどのスイーツを届けながら、
介護の仕事を紹介する動画(YouTube)を上映しています。
「介護って、おじいちゃんおばあちゃんのお世話だけだと思ってた」
「実際の介護現場を初めて見た」
そんなリアクションから、
僕たちが改めて気づかされることがたくさんあります。
そして最近では、
沖縄を代表する企業がスイーツを提供してくださるなど、
協力の輪もどんどん広がっています。
高宮城さんは、いつもこう言います。
「介護は、かっこいい仕事なんだよ」
このサン・ランド・サンUターンプロジェクト
毎回ひとつ行動を起こすと、
そのたびに新たな課題が倍くらい出てくる。
それを高宮城さんと一緒に、
ああでもないこうでもないと試行錯誤しては、乗り越えている
今はそんな“ダンジョン”で
必死に戦いながら経験値をあげているところです。
介護の見え方が変われば、志す若者もきっと変わる。
このプロジェクトが、そんなきっかけのひとつになれたら。
僕にとっても、この活動は、大きな意味のある活動なのです。
沖縄焼けはまだまだしばらく続きそうですが、
がんばります!